原作ガチファンがドラマ「ばらかもん」を見てみたら違和感が強すぎた件

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みなさん「ばらかもん」という漫画はご存じでしょうか。

私はこの作品の大ファンで、漫画も全巻持っているし、アニメも5周以上はしましたw

7月からこの作品の実写ドラマがやっていたんですね。

もちろんそのことは知っていたのですが、

まぁ、実写化なんて反対する人多いし、たいてい上手くいかないじゃないですかw

実際私も「ばらかもんを実写化なんてムリだろw」

と思っていたので一か月以上見なかったのです。

でも気になるものは気になってしまうので、一話だけ軽く見てみましたw。今日はその感想をつらつら書いていこうと思います~(^^)/

漫画「ばらかもん」の簡単な説明ですが、
主人公の半田清は23歳の書道家です。半田が書道の偉い人に「平凡」だと言われ、怒りで殴ってしまい、書道の重鎮である半田の父に「島で頭を冷やせ」といわれてしまいます。
こうして島での生活がはじまり、「なる」や「ひろし」などのあたたかい島の住民たちとの生活が繰り広げられるハートフルコメディ作品です。

視聴前の懸念点

田中みな実さん・・・??

出演する役者さんたちを確認したのですが、「田中みな実」さんが出演されているという情報を目にしました。

私は芸能界や俳優などに疎いので正確ではないかもしれませんが、個人的なイメージは”キレイでかわいい人”という感じでした。

しかし、原作では”ヒロイン”的なキャラクターってばらかもんに出てこないんですよ(終盤でそれらしき人物は出てきますが…)。それどころか20代くらいの若い女性キャラクターがあまり出てきません。

ですので、「田中みな実ってなんの役なんだろう?」という疑問がわきました。

さらに主人公役の杉野遥亮さんもイケメン俳優として人気のある方みたいですし、「まさか・・・」というイヤな予感がしました(的中?しましたw)。

そもそも実写化が無理のあるジャンル

ばらかもんはコメディです。

精神的に子供な主人公は、

ギャグマンガ特有のポップなノリで小さな子どもに手をあげたりしますし、大声で怒鳴ったりするシーンもありますw

それもばらかもんのよさで、子ども相手にも真剣に向き合うという、半田の魅力のひとつなのですが、

この2次元特有のノリを実写化で表現するのは、極めて困難だということです。

「ばらかもんが実写化されているところを想像できない」

私がドラマ版を見てこなかったのはこの一言に尽きます。

実際見てみた感想

まぁ、概ね予想通りといったところでした。いち原作ファンからすればちょっとキツイなというのが本音です。

違和感が強すぎたせいで、半分ほど見たところで流し見になっていました(笑)。

それでも思ったところをいくつかピックアップしていきます。

半田がしっかりしすぎている

ドラマ版の半田を少し見てみたのですが、どこか落ち着きすぎていて、なんとなくスタイリッシュな感じでしたw

確かに原作の方でも”イケメン書道家”という風に言われるのですが、その見た目とは裏腹に、中身はかなり子どもっぽくて、かなりビビりで急に大声を出したりするような抜けているキャラクターです。

その子どもっぽさがあるから、島の子どもたちと掛け合った時、ばらかもんらしいコメディとして成立するのです。

そして、子どもたち相手にも少しずつ心を開いていき、半田が人の温かさに触れて、人間的に成長していく展開もまたばらかもんの良さの一つです。

子どもっぽさがなくなってしまうと、子ども相手に冷めた対応をしている普通の人と変わりませんw

ですので子どもたちと関わる中で、半田が成長していくイメージができませんでした。

半田の年齢が変わっている

主人公の半田清は原作だと大学を卒業して間もない23歳なのですが、ドラマ版だと27歳に改変されていました、、、

そりゃあ大人びているわけですw

なぜこのような改変がされたのは、おそらく半田役の杉野遥亮さんが27歳だからかなと推測しました。

小さな子どもと接する場面が多い中、23歳と27歳ではちょっと見方変わってしまう気がしないでもない…

ドラマ版でも原作と同じように、なるに対し半田が感情的になって怒ってしまうシーンがありましたが、ちょっと違和感が出てきました。いい大人が子ども相手に急にマジギレしたらそりゃ驚きますよw

漫画版のように子どもに手をあげるシーンなんてあったらマズいなと思いましたw

モブキャラのはずなのに、、、

原作では「育ちゃん(本名:河本育江、ドラマ版では久保田育江)」という看護婦さんが出てきますが、ほとんど出番はないモブキャラといえるポジションのキャラです。

先に挙げた田中みな実さんはこの「育ちゃん」の役だったのです。

原作では育ちゃんは、書に没頭しすぎて倒れた半田が病院のベッドで休んでいるシーンから登場するのですが、この場面では「ただの看護婦」以上の出番はありません。

しかし、ドラマ版では半田と二人きりで、育ちゃんに半田が弱音を吐露するようなシーンが追加されていました。

まるで強引に田中みな実さんの出番を増やそうとしているように見受けられます。

さらにドラマ「ばらかもん」の公式のキャスト一覧を見てみると、

ばらかもん – フジテレビ (fujitv.co.jp)より引用

「いやなんでメイン級キャラの「ヒロシ(木戸浩志)」より育ちゃんの方が上になってるんだよ!」

原作ファンならみんな思ったはずですw

全然脇役なんですよ育ちゃんって。それがメインヒロインみたいに引き上げられているのは違和感しかありません。

他にも

・育ちゃんが”東京から来た”という設定に変更されていた(原作では幼い頃から島育ち)
・なるの親友の「ヒナ」という女の子のシングルマザーであるという設定にされている(原作では夫がいると言っているし、ヒナではなく「アイコ」という赤ちゃんがいる)

などの改変がありました。

恐らくこの先も育ちゃんを登場させるための伏線なのかなと。いきなりの設定変更で驚きしかありません。

まあかわいいヒロイン的な存在がテレビ的にいた方がいいのかもしれませんね。しかし原作からはみ出して強引に女優さんの出番を増やしているようにも見えるのです、、、

まとめ

私の個人的な考えですが、

主人公の年齢を俳優の方に寄せたり、女優の出番をごり押しで増やしたりと

役者さんにスポットが当たり過ぎて、原作に対してあまりリスペクトが感じられないな、という感想になります。

まるで特定の役者を売り出すため、テレビ側の都合のいいように「ばらかもん」が利用されているようにすら見えてきました。

とにかく原作ファンの方が気軽に見ると違和感強めですので気をつけてくださいw

いろいろ違和感があった部分を書きましたが、正直一番違和感があったのは、川藤より半田の方が身長がかなり高かったところですねwこの辺でもう流し見になっていました。

まあドラマ化に期待はほぼしていなかったのでガッカリはしていませんw

なによりもドラマ化してくれたおかげで、月刊少年ガンガンのほうで期間限定で漫画「ばらかもん」が連載されています!

ドラマ化と聞いた時は「う~ん、、、」といった感じでしたが、漫画再連載と聞いた時はメチャクチャうれしかったですねw

単行本の方も発売されているので、原作ファンの方は要チェックです!

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